ISBN:4797483768 単行本 井上 孝実 新風舎 2006/04 ¥1,260

お産が危ない・・・

危ないですよ、普通に産めない人には。

昔は正常なお産が出来ない人には死が待ってました。

身体の弱い人は余程裕福な家に生まれないと医者を呼べないので、死ぬのを覚悟で子供を産んだようですし。

と、

彼の母親は、彼を産む時、死の淵を彷徨ったらしい。

その時、父親は彼より母親の生を望んだらしい。

で、

彼は裸のまま隅に転がされていたらしい。

そして、

母体がようやく回復に向かいそうに成る時、彼が弱弱しく泣き始めたので医者等が彼に目を向けてくれたそうだ。

彼も未熟児だったから、目を向けられていなかったら死んでいたかもだそうだ。

母親の回復が遅れたら彼は病室の隅に放って置かれ、天国に逝ってしまったかも。

で、

正常なお産が出来ると云うのは大変有り難いものなのだ。

産んでくれてありがとう。

生れてくれてありがとう。

で、

産婦人科医が不足しているらしい。

と、

本来の医者の原点とは何だろう。

患者を助けようと云う使命感で成り立つ仕事だろう。

教師もそうだ。

政治家も。

人を助けたい。

そういう気持ちが有ってこそ成り立つ仕事だと思うのだ。

でも、こういう仕事に就く為の資格をとる為には、最近特に家庭が裕福で無いといけないのだ。

裕福で苦労知らず、他人の痛みも分からず勉学だけに励む人間が最近は、お金儲け出来るのではと医者、教師、政治家を目指す事が多いのでは無いだろうか。

又、使命感に燃え仕事に就いても余りの多忙さに燃え尽きていく人等も多いらしい。

と、

産婦人科医が居ないらしい、島や過疎の村。

最近は都会でも居ない場合も有るらしい。

で、

女達は原始に戻り、医者に頼らない自然分娩をしなければ、子供を産めなくなるかも・・・

弱肉強食。

お産の社会でも弱肉強食時代が訪れようとしているようだ。

医者が居なくても子供の産める母体が子供を産んでいく。

そういう社会に成りつつ有るのか・・・

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