神戸ルミナリエ

2006年12月9日 読書
彼と付き合い始めて半年余りだった頃、神戸のルミナリエを観に行った。

ルミナリエは阪神大震災の起こった後から始められた。

私は大震災の時は大阪に居た。

震災の翌日は仕事で、職場は足の踏み場も無い程に物が倒れたり、天井からガラスが割れて落ちていたり・・・又、埃まみれだった・・

其の日は一日埃まみれの中、掃除をしたり後片付けで大変だった。

其の日は仕事が再開出来ず、翌日はかろうじて始められた。

が・・外壁にはひびが入り階段の上り口も傾いていたっけ。

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彼とのルミナリエを見る為に神戸に訪れたのは、震災以前以来だった。

どうしても現地に行けなかった。

怖くて・・

違う国の出来事のような・・・

職場の人の一人は親戚が居るとかで炊き出しを持って神戸に出かけて行った。

帰って来て・・・・無言のままだったっけ・・

数年して職場に長田区出身の男の子が入社して来た。

半年ぐらいして震災の事を聞くと・・何も言わなかった。

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心のトラウマと云うものは中々癒えないものだと思う。

今夜から灯されるルミナリエ。

彼が久しぶりに観に行こうかだって・・・

神戸の六甲にも行きたいなと云うと、

「最近、00を遠くに連れて行ってあげてないからね」

だって・・・

この前、日本橋行ったじゃん・・

「二人きりにだよ」

「・・・・・・・・」

ありがとう。

昨夜は昔のトラウマの為に情緒不安定に成り泣きじゃくる私をじっと抱き締めてくれていた彼。

私の我が儘を全部受け止めてくれる彼。

本当に出逢えて良かった。

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