ISBN:B000J9HKZA − 高野 悦子 新潮社 1971/00 ¥473

生きていれば団塊の世代くらいだろうか・・

姉が高校生の頃に学校から借りて来たのを読みかけた事が有った。

姉は読書クラブとかに入っていて三島由紀夫の金閣寺、仮面の告白等も読んでいた。

そうそう・・安部公房なんてのも・・

カフカも。

朝起きたら芋虫に成っていたんだっけ。

小学生の私にはさっぱり分からない世界だった。

あの頃は三島さんが男の方を好きだったなんて露知らず。

何で朝起きたら芋虫やねん。

箱男って何なん??

で・・二十歳なんて・・・の気持ち等、理解出来る筈もなく。

私の小さい頃に浅間山荘事件などが遭って、山荘に篭り銃撃戦を繰り返している赤軍派等も理解出来ず。

学生運動なんてのも私の大学時代は皆無。

のんびり穏やかな二十歳の学生生活だったなあ・・

で・・この故女性二十歳。

学生闘争の頃の年齢に大学生だったらしいが闘争には参加せず。

自殺の原因を考えるなら・・・恋愛・・の事だろうか・・と思ったものだ。

大学生活は私は寮と下宿が半々だった。

寮の頃は3人部屋や2人部屋で・・考え込んでる余裕も無かった。

見ず知らずだった他人との同居生活は大変疲れた事は覚えている。

下宿に変わっても寮みたいなもので、個室を与えられただけで他人の動向は丸分かりな下宿だった。

お風呂が無かったので何時も集団で銭湯にも行っていた。

女の子だもん、夜道は危ない。

良からぬ異性が夜道を一人で歩く女性を襲う事件も有ったから。

二十歳。

彼女は友人との交流が苦手な女性だったのだろう。

多分に暗いタイプ。

暗い意識を変えられず持続してしまう性格。

実は婆あの兄も自殺している。

大学時代、病気を苦にして。

病気のせいで勉強に熱が入らずに苦悩して自殺したらしい。

病気は今なら簡単に治る病気だ。

婆あのいう事には暴力的な気の強い兄だったらしいが・・

自殺の真相は本人以外には分からないだろうが推測は出来たらしい。

多分に友人が居なかったのだろうか・・

若い頃は思い詰めてしまうと抜け出せなく成る場合が私自身も多かった。

が・・常に友人が周りに居たおかげで直ぐに気分が切り替わり今も生きて来た結果と成っている。

真面目過ぎた。

異性への絶望。

孤独の苦しみ。

そう・・性の渇望も記述されていたっけ。

私的に自殺の原因は異性だったのだろうか・・と、読後に感じた記憶が有るなあ・・・

今日は成人式。

本当に成人した者は少ないのだろうな。

成人するって・・・自分に責任を持たないと。

一人で生きていく第一歩。

最近は子供大人で一杯だしね。

まあ・・とりあえず・・おめでとさんだろうか・・

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