納棺師か・・・

私は御葬式では祖父母と元配偶者の父親しか経験が無い。

死人の顔を見た・・・のでは。

私の当時の田舎では自宅で御葬式をしたものだ。

村の人全体が自宅に入り死人の処理もし、通夜の食事等、全てを取り仕切ったものだった。

私は特に祖母の御葬式は御葬式を体験するのが初めてだったのも有り興味深く死人の傍から離れなかった。

祖母の耳や鼻・・口には綿が詰められた。

又、三角の布を額に。

閻魔様に渡す為のお金??

三途の川を渡るお金を入れていたし。

顔は綺麗に化粧をしていた。

で・・全て村民で施していた。

又、焼き場は森の中で、一晩掛けて死人を焼くので焼き番と云う人達が一晩中、番をしたものだ。

自宅から焼き場まで鐘を鳴らしながら親類縁者、村民が歩いたものだな。

正直、私は村の葬式の仕方が何と無く好きだった。

多分にお金も余り掛からなかっただろう。

持ち回りだったからだ。

で・・元配偶者の父親の大阪での御葬式は、或る意味呆気なくて・・

まあ・・今は此処の村でも個人的に御葬式を業社のメモリアルセンターであげている。

呆気なく寂しさを感じるなあ・・

だから昔、世話に成った近所の人も知らぬ間に他界していたり・・・寂しい限りだ。

私の場合は婚姻中は田舎から離れていた為に、今の若い世代の夫婦は何処の誰かも殆ど分からない状態に成りつつある。

近所付き合いも殆ど無いし。

特に私はバツイチだから田舎では腫れ物に触るような様子が伺えるし。

私の村では離婚する者は殆ど全く居ないに等しいので。

そもそも、離婚するような者は配偶者として選ばない。

だから、私も其のような相手を選んで付き合った積もりだが・・・

自分の母親が悪の根源だったから。

今でも思う。

離婚したのは母親のせいだと。

普通なら結婚もしなかった相手だろうから。

・・・・・・・・・・・・

おくりびと。

昔は私の田舎では、おくりびとは村民全体がおくりびとだったと。

昔は村全体が仲良くしていたのになあ・・

今は・・都会と同じ。

・・

私なら昔のように森の中で焼いて欲しいと思うのだ。

あんな中で焼かれるのは嫌だな。

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