雪山哀歌・・・
嘗て学生時代の友人はワンダーフォーゲルクラブのリーダーだった。

剣岳等に行ってくると写真を多く撮ってくる友人は私に延々と行程の説明をするのだった。

時々は辟易したのだが我慢して聞いていたような・・・

スリムで男らしい容貌だが女性なので、端正な男前の顔なので宝塚のようで容貌を見ているだけでも良かった。

が・・・チョッと独断的で異性に対してブリっ子に成るのが嫌な面も。

と・・・

登山に行くと友人は体重が最低でも5キロ減ると言っていた。

行き帰りの荷も15キロ以上で、行きは最低でも15キロ以上。

食料品の重量が有るからだ。

又、食料品は最低限で粗食に耐えるらしかった。

飴やチョコレートやカロリーメイトは必需品。

登山の前の準備の様子を見る事が多かった私は、彼女は何故に山に登るのかを聞いたことが有った。

と・・・今回の北海道での登山での死者が多く出た事について。

年齢を見て驚く。

60歳以上だと云う事。

70歳に近い人も居た。

又、天候も最悪だったらしい。

無謀だ。

嘗て、友人が登った剣岳の山頂への行程は大変危険なものだと述べていた。

其の頃、友人は20歳だったな。

其れでも行程の険しさに苦しんだと述べていた。

で・・・60歳、70歳での登山は今回の山は無謀だったのでは。

天候一つで年齢を問わず生死が分かれる自然の脅威を知るべきだった。

団塊の世代の余暇の趣味の山登りにしてはハード過ぎなのでは??

普通の山でも迷い込む場合も多いし、低い山でも天候次第で季節に関わらず死に至る場合も多いのだ。

今回の登山は無謀だ。

良く冬山に登り遭難したり足を滑らせ死に至る登山者も多いが、私には其の登りたい欲求が理解出来ない。

嘗て亡植村直己が外国の冬山に単独で登り消息を絶ったが・・・未だに遺体は不明で回収出来ずらしい。

まあ・・植村氏は過酷な冒険が好きだったので仕方ないかもしれない。

が・・今回の他界された高齢者の皆さんは過酷な冒険が好きだったのではないだろう。

友人は嘗て言った。

何故に山に登るのか。

友人の場合、高山植物や高山動物に会いたいからだと言っていたなあ・・

後、山の山頂から見る景色が美しいからと。

思うに・・・若い頃と違い体力も弱っているのに無謀にも雪山に近い環境の山に何故に登るのか。

無謀で有る。

山は怖いのだ。

自然は怖い。


コメント

アンポタン
2009年7月18日12:23

ツアー会社が組んだ登山だったそう。
何処まで責任が問われるか・・・。

ひとそれぞれ
2009年7月19日1:11

登山は難しいと思います。
特に標高の高い山は。
嘗て友人の言葉では、クラブでも統制を取るのは難しいらしかった。
皆の意見や体調を見ながら判断しないといけないので大変な役目を負わないといけないらしかった。
一寸の判断ミスで今回のような死者が出る可能性も大なので慎重に慎重を重ねて行動していたらしい。
今回のように初対面同士での登山等、はっきり言って、あの山への登山は無謀だと思います。
又、現地のガイドには大きな責任が有るでしょうね。
何で悪天候なのに下山を実行したのか・・と。
ガイドの判断は重大なミスだったと思います。
まあ・・責任は問えても失われた命は返ってきませんしねえ・・・哀・・

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