げんさくの・・・・
げんさくの・・・・
パトリシアハイスミスの文庫本を何度も何度も読んだよなあ・・

小学生の高学年の頃。

映画を見たのは其の後数年経っていたけど。

本当にドキドキする内容だった。

そして矢張り自身がドロンの配役の立場で感情移入してたし。

裕福な生まれの米国人の息子がイタリアに行ったきり帰ってこないから、ドロンの配役の貧乏な青年が連れ帰ってくれるように、息子の両親に青年が頼まれたので仕方なく迎えに行った物語。

青年は貧乏だったので、御金目当てでその役目を請け負ったのだが・・

息子の生活ぶりに自分との格差を痛い程に感じて、其の後は嫉妬と憎悪が湧く事と成る。

その息子の青年に対する態度が余りにも横柄だったのも・・・

私自身が小学生の高学年の頃は祖母が他界して母親には育児放棄されてネグレストな状態だったので、主人公の青年に痛く感情移入した。

自身の家は比較的裕福な家だったにも関わらず、母親は子供達の生活費を出し渋ったからだ。

当時は上着の制服が在ったが、下は一応は私服を着用しないといけないに関わらず、私服の数が極端に少なかったし。

下着も少なかった。

自身は小4で生理が始まったにも関わらず、其の際のナプキンや下着の替えなど少なくて大変苦労した記憶が在るし。

此れは姉も同様だった筈。

日常の食事も本当に手抜きだったし、味も酷かった。

で・・姉は中学時代から此の家を出る事を計画していたそうなのは理解出来るのだ。

と・・私から言えば裕福な息子は或る意味、自身の母親に例えていたな。

自分の服や食べ物だけは好きなモノを買っていたから。

私は子供心に憤怒と憎悪で一杯だった。

此れは姉も同じだったと思う。

そして・・・青年は裕福な息子を・・・・船上で逝かせる。

自身は大いに歓喜したものだ。

だって・・・現実では実行したらねえ・・

其れと原作では青年は完全犯罪に成るのだ。

映画じゃ違うエンディングだったけど。

まあ・・自身は此の小説で何度も頭の中で・・・・

現実に行動しなくて幸いだったと。

其の後は色々な本を乱読したが、此れも或る意味で良かったのかも。

はあ・・・

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